利益を出しても表に出すな
「利益を出しても表に出すな」
2022年07月07日公開分 森田語録 利益を出しても表に出すな!
【闘う商売人税理士森田茂伸のもりもりわかる税の話(NBCラジオ)】2022年07月07日公開分
利益を出しても表に出すな
コロナによる巣ごもり需要や円安による輸出の追い風で、利益が出ている企業も多い状況です。しかし、経営を続ける以上、利益を出すことは必要不可欠ですが、それをそのまま表に出してしまうと、多額の税金を支払うことになります。
ここで大事なのは、**「節税を目的に利益を減らす」のではなく、「結果として手元に資金を残す」**ことです。お金を使わず、できる限りお金を残すことが、経営において最も重要です。
好調なときこそ備えをく
現在、企業の業績は二極化しており、いわゆる「K字型景気」と呼ばれています。頑張って経営すれば利益は必ず出ますが、「利益が出る」ことと「利益を表面化させる」ことは似て非なるものです。
中小企業の社長さんの中には、利益が出ると「こんなに儲かった!」と話してしまう方もいますが、来期も同じように利益が出る保証はありません。業績が好調なときこそ、不調なときに備えて資金を残しておく必要があります。悪くなってからでは手遅れです。
利益を表に出せば、その分の税金を支払わなければなりません。税金を減らし、手元に資金を残すことで、将来に備える体力をつけることが大切です。「本当はうちの会社はこんなに儲かっているんだ」と言いたい気持ちは分かりますが、そこをぐっと我慢し、従業員の生活を守り、会社を継続させ、国に迷惑をかけない経営を心がけてください。